ピンころ石がやってきた 築地時代、仲卸棟の通路は石畳で、その石ころを、ピンころ石と呼んでいた。魚の脂と海水と、外からヒトが運んできた泥とが染みたどうってない石ころだった。 しかし、市場人にとっては、懐かしい築地の思い出。 解体で、石畳は消えてしまったが、きれいに磨かれたピンころ石が銀鱗文庫にやってきた。ケースにおさまっちゃってなんか「月の石」みたくに偉そうだけど。でもピンころ石好きの心としては、このくらいしてやっても許す、ゆるします。
築地時代、仲卸棟の通路は石畳で、その石ころを、ピンころ石と呼んでいた。魚の脂と海水と、外からヒトが運んできた泥とが染みたどうってない石ころだった。 しかし、市場人にとっては、懐かしい築地の思い出。 解体で、石畳は消えてしまったが、きれいに磨かれたピンころ石が銀鱗文庫にやってきた。ケースにおさまっちゃってなんか「月の石」みたくに偉そうだけど。でもピンころ石好きの心としては、このくらいしてやっても許す、ゆるします。