「波の中に立つ」シリーズ

  standing in the wave 1/2/3

《波に向かう》《波を砕く》《波を聴かない》

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貝はそれぞれの一生で、自分を守る殻を作ります。

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殻は、急な流れでは転がって折れたり、周りの地形に合わせてねじれたり…

立ち向かえないほど大きい海の流れに、それぞれのやり方で向き合います。

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置かれた状況に向き合う貝の態度が、貝をかたちづくると考えました。

そんな貝の姿に人間の姿を重ねて、「自分1 人ではどうしようもないほど大きな流れの中にあっても、置かれた状況にそれぞれの態度で向き合う人」の姿を表現したいと思いました。

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それぞれの殻は九十九里の浜でよく見かける牡蠣/ さざえ/ ほっき貝をモデルに、貝と同じく、足で移動せずに成長する生き物である木を素材として用いました。

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何度もドローイングを重ね、粘土で大まかに等身大の試作をした後、楠の丸太を鋸で切って鑿や彫刻刀で彫り、岩絵具による着彩を施して制作しました。