銀鱗文庫ミニギャラリー vol.21
■ 2021年12月8日(月)〜2021年12月29日(水)
最勝寺朋子
絵本「しらすどん」原画展
最勝寺朋子
(さいじょうじ ともこ)
[プロフィール]
1989年生まれ。
神奈川県出身。鳥取大学地域学部地域環境学科を卒業後、地元に戻りタウン誌の記者に。自然観察会を取材中、昆虫を調理して子ども達に振舞っていた、絵本作家の舘野鴻氏(絵本作家)と出会い、2015年より師事する。
2021年、絵本『しらすどん』でデビュー。
第31回「日産童話と絵本のグランプリ」童話の部 佳作。
川や海でのごみ拾いから海洋プラスチック問題を考える市民グループでも活動中。
当たり前のように美味しいものを口にして、簡単に残して捨ててしまう。命のやり取りから遠ざかった自分たちが“一杯のどんぶりの向こう側”を想像するきっかけになれば…そんな思いで私は絵本『しらすどん』を作りました。
扱っている食べ物はシラスですが、「命を頂くこと」「たくさんの人の手を経て自分の元へ届くこと」はどんな食べ物にも当てはまります。この絵本を読んだあとに子どもたちが実際にごはんを食べるとき「この食べ物はどうやってここまで来たのかな?」と想像してもらえたら本望です。
制作過程では、シラス漁師さん、博物館や水族館、水産技術センターの職員さんなど、たくさんの方にご協力頂きました。今回の展示では、原画のほか、取材の様子も写真やノートで少し展示させて頂く予定ですので、ぜひご覧ください。
実際においしい物を流通してくださっている豊洲市場の方々に原画を見て頂くのはとても緊張します。特に、毎日のようにシラスに関わっている方の御眼鏡に適うのかは自信がありませんが、ご感想をうかがえる機会があれば光栄です。
60年以上の歴史を紡いできた銀鱗文庫で拙著の原画を展示して頂けるご縁を頂けたこと、お声かけくださった福地享子さん、大森良美さんに心より感謝申し上げます。
最勝寺朋子