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上映会

■ 2021年6月19日(土)

築地市市場 90年前の記憶
   所: 豊洲市場講堂
時   間: 10時半〜|11時半〜|12時半〜  (全3回)
定   員: 60名 
入場料: 500円

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■築地市場・解体工事の記録映像

(提供:朝日新聞社)上映時間約8分

築地市場と朝日新聞東京本社は新大橋通りをへだてたお隣さんでした。本館の窓からは扇形の建物が俯瞰でき、そこで働く社員にとっては当たり前の光景でした。
その市場も2018年10月6日をもって閉場。映像報道部では週に1回のペースで同じ位置にカメラを設置、定点観測を始めました。東京五輪・パラリンピックで車両基地にするための工事は2020年3月31日に終わりました。20年夏には、コロナ禍の日本を励ますための花火も跡地から上がりました。現在は五輪・パラリンピックでの車両運行の予行練習を見ることができます。

(文:朝日新聞社 樫山晃生)

■帝都復興のシンボル・築地市場

(構成:豊洲の力プロジェクト・銀鱗会)上映時間約6分

次のプログラム「大東京の市場施設」の補足版です。
1933(昭和8)年12月13日、築地市場は竣工式をむかえます。関東大震災から10年、モダンな都市に生まれ変わった東京にふさわしいその姿は、帝都復興のシンボルとして注目を集め、式典もそれは盛大なものでした。
関東大震災により日本橋魚河岸は壊滅状態となり、東京市は長年の懸案、「中央卸売市場」の建設を、帝都復興事業としてたちあげます。まず、築地の海軍省用地に本場をつくり、本場を有効に機能させるため、神田、江東両分場の建設が計画されました。
東京市は復興事業遂行のために臨時建築局を設け、市場建設については独立した課にしました。それだけ大きな事業だったのす。この新たな課にルーキーとして入庁したのが、東大の建築学科新卒の甲野繁夫。以後、彼は市場建設課でエース級の働きをみせます。
市場先進国のイタリアのミラノ、NYのブロンクスなどの市場を参考にしながら、カーブを描いた独特のスタイルを考案しました。本館については、「バウハウスのようだ」などの都市伝説がありますが、甲野の東大仲間にはドイツにあるバウハウスを訪れたひともおり、なんらかの影響があってもおかしくないかもしれません。

■大東京の市場施設

(提供:魚河岸会)上映時間約12分

竣工式前後の記録映像です。まだ勝鬨橋はなく、敷地内には臨時市場も見えます。魚河
岸の人たちは、大震災以降、建設工事の間もずっと、この築地海軍省用地の仮市場で仕事していたのです。
 式典は、セリ場でおこなわれました。あの細長いセリ場に、大臣や市長以下1500人もの
参列者がならぶ様子は壮観です。祭礼を仕切ったのは、日枝神社。本来なら魚河岸の祭神、神田明神のはずですが、魚河岸の組合は市場権問題で東京市ともめており、式典をボイコットしたのでした。
 続いての宴会場も、セリ場です。仕出しは、精養軒が受け持ったそうですが、なるほど、皆さん、ナイフとフォークで召し上がっています。築地市場の建設工事は、東京市にとって、かつてない規模の大きさでしたから、祝杯の音頭をとる牛塚虎太郎市長も実にご満悦な表情す。それにしても、師走の北風が吹きさらすセリ場を思い出してください。あ
そこで酒盛り!不測の事態のため、救護班も待機していたそうですよ。

■水神大祭実況

(提供:魚河岸会)上映時間18分

1955(昭和30)年におこなわれた水神祭の記録です。進駐軍による築地市場の接収が全面解除となった年でもあり、世は神武景気のまっただなか、祭りは8月19日から4日間、熱狂的な盛り上がりをみせました。
場内の仲卸店頭に揺れる祭り提灯、広場中央にあった水神社遙拝所のまわりには、日本橋時代にならって、加茂能人形や鯛、鮪などの山車が並びました。最大の山場は、最終日の行列で、金棒一組を先頭に、氏子総代、木やり、新富町や吉原の芸者衆、銚子囃子などが続き、しんがりを務めるのは大小の神輿。千数百名が参加するという大掛かりな行列で
した。山車を引く子供たちのなかには、皆さんのお知り合い、いえ、ご本人がいるかもしれません。祭りを楽しむ人の中から、お知り合いや記憶の顔を探すのも、本編の見どころの一つかもしれません。
祭典委員長は、田口達三。築地市場の開場、戦中戦後の動乱期にいたるまで、圧倒的なリーダーシップで築地市場を引っ張ってきた方で、この日は、終始、愛嬌のある笑顔を見せています。丸顔小太りな田口さんとは対照的に、細身で長身、眼鏡をかけた方が、松永寅吉。戦後の水産仲卸再興に尽力、東卸組合の礎を築いた方です。

■サプライズ花火

(提供:魚河岸会)上映時間18分

昨年の8月22日。築地市場跡地でおこなわれたサプライズ花火の実況です。花火で浮か
びあがったその土地は、まったく見知らぬ様相で、ちょっとショックかもしれません。

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